わらべのごとく

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釣り糸はロープ代わりに使えない

趣味の山歩きに持っていくロープとして、高分子量ポリエチレンの釣り糸を使えないかと思いついた。当然だけどクライミングや冬山で命を預けるザイルとしてじゃなく、何かと出番のある&帰ったら捨ててしまう使い捨ての「細引き」として。
試しのためできるだけ安いやつを物色した結果これを入手。18号 300lbsのやつ。

まず、素材の摩擦係数が低い。もやい結びが滑って締まってしまう。これにはびっくり。使い方が難しいな。
しかも切れない。ナイフやはさみで切るのに苦労する。ライターで焼き切るのが簡単。
あと結び目から簡単に破断する。これは下調べの時点で危惧してたけど、本当に切れるのね。
ということで基本に立ち戻って、ちゃんと釣り糸として結ぶことにした。
www012.upp.so-net.ne.jp

ここのパロマーノットという結び方。うーん、郷に入っては郷に従えというか、餅は餅屋というか、見たこともないような結び方がいっぱい…

1mぐらい切り取って両端をスパナに結んで背筋力測定スタイルで引っ張ってみた。結果、あまりに簡単にちぎれてしまう。測ってないけど、多分400-500Nぐらい?
カタログスペックは300lbs=136kg=1.3kNじゃないの?と思ってまたネットで調べる。
angler.prummy.com

結果、釣り糸の表示スペックはいわゆる破断荷重とは違い、その数字で100%破断する(その数字以下の荷重でかならず切れる)という試験結果である「こともある」ことが判明。実際はスペックの7割ぐらいで切れることが多いそうな。
そこにさらに中華係数≈0.6程度を掛けると、
1300x0.7x0.6=546N
…なんか納得。


結論:ちゃんと山用ロープ買おう



余った糸どうしよう。推定497mもある。釣りしないし、そもそも強度ありすぎ&太すぎ。何釣るんだって話。